アメリカ出張でニューヨークを訪問することになった僕は、生まれて初めて、日本円をUSドルに両替することになりました。
しかし僕は知らなかったのです、外貨の両替には手数料がかかるということを!
後から考えれば当たり前なのですが、僕は両替はサービスでやってくれると思っていました。
そんなわけないですね。
外貨の両替は銀行で行うことがほとんどだと思いますが、銀行側も慈善サービスを行っているわけではありません。
また、無料で両替が出来てしまうと、為替変動を利用して儲けることも簡単に出来てしまいます。
世の中そんなに甘くないですね…。
日本円とUSドルの両替にかかる手数料(成田空港・みずほ銀行の場合)
それでは実際、日本円をUSドルに両替するにはどのくらいの手数料がかかるのでしょうか?
僕が利用した、成田空港内のみずほ銀行外貨両替ショップのケースを見てみます。
まず、みずほ銀行では外国通貨両替に関する規定が存在します。

「5.手数料」と「6.適用相場」があってややこしいのですが、今回注目すべきは赤枠で囲った適用相場の方です。
・外国通貨ご購入時は「公示仲値+外国通貨売買幅(後記.表1)」を原則、適用します。
みずほ銀行「商品概要説明書 外国通貨(両替)」より「6.適用相場」の抜粋
・外国通貨ご売却時は「公示仲値-外国通貨売買幅(後記.表1)」を原則、適用します。
・当日の相場は、米ドルは午前 10 時ごろ、その他の通貨は午前 11 時ごろに公示します。
・相場急変などにより公示停止/再公示する場合があります。
つまり、外国通貨の購入・売却時には「外国通貨売買幅」という手数料がかかる、ということです。(購入するときには上乗せされて、売却するときには相場より安くなるように減算されます)
それでは「外国通貨売買幅」というのはいくらでしょうか?
同じ資料に記載があります。

日本円でUSD(米ドル)を売買するときの外国通貨売買幅は”3円“とのことです。
つまり、1ドル=130円のときに、1ドルを購入しようとすると133円(130+3)かかり、逆に1ドル売却して日本円にする場合は127円(130-3)でしか買い取ってもらえないということです。
なるほどなるほど。
こちらでファイナルアンサー、かと思いきやもう1つポイントがありました。
みずほ銀行のウェブサイトで「成田空港内外貨両替ショップ」の説明内に気になる記載を見つけました。

購入(日本円→外貨)の場合も売却(外貨→日本円)の場合も、米ドルには「30銭割引」と書かれています。
これはつまり、みずほ銀行の一般的な外国通貨売買幅3円が、成田空港内外貨両替ショップでは30銭差し引いて2.7円になるということを意味しています。(羽田空港も同様)
つまり、成田空港内で円をドルに両替する場合は、 1ドルにつき2.7円の手数料(外国通貨売買幅)が発生するということになります。
多分この解釈で合っているはずです。
1週間の海外出張でかかった手数料と損益
では僕が1週間海外旅行に行って、実際にどのくらいの手数料を取られたのか、ご紹介しておきましょう。
日本円→USドル(グリーンポート・エージェンシー)
まず、日本を出発する前に日本円をUSドルに両替したときの明細(外貨両替計算書)がこちら。

と、いきなりすみません。
僕が円→ドルに交換したのはみずほ銀行ではなくて、グリーンポート・エージェンシーでした…。
着目すべきは「RATE CASH \132.00」という記載です。
手数料を上乗せされた結果、1ドル132円での購入になっています。
2023年1月13日は始値が129.20円でしたから手数料は大体2.7円程度でしょうか…?
次のキャプチャはグリーンポート・エージェンシーのサイトに公開されている「本日の両替レート」の2023年2月22日版です。

円→外貨が137.60円、外貨→円が132.20円となっております。
その差を2で割ると、137.6-132.2 = 5.5/2 = 2.7となります。
ここからも、グリーンポート・エージェンシーの両替手数料は2.7円という説が有力です。
僕は合計で113ドル分両替したので、113×2.7=305.1円の手数料を取られたことになります。
1万5千円の両替で305円ならまあ大したことはないですね。
USドル→日本円(みずほ銀行)
帰国時、ドルを円に戻すときに利用したのがみずほ銀行でした。

こちらはRATE CASHが125.79円となっております。
2.7円をプラスすると、128.49円となりますので、当日の為替を考えると、正しく外国通貨売買幅がマイナスされていると考えられます。(出国時と比べて若干円高になっています…)
このときは102ドルを日本円に戻したので、102×2.7=275.4円の手数料(外国通貨売買幅)を取られたということになります。
両替手数料(外国通貨売買幅)の合計
合計すると、出国時に305.1円、帰国時に275.4円で、計580.5円の両替手数料(外国通貨売買幅)を支払ったという結果でした。
15,000円を扱って580円なので約3.87%です。
まあこんなものですか。
ちなみに、計算するとわかる通り、1週間のアメリカ出張で使った現金は合計11ドルでした(笑)
最近はクレジットカード払いが使えるので現金を使うタイミングが皆無なんですよね。
11ドルの内訳は、ニューヨークの地下鉄3ドル×3回、ホテルのチップ2ドル、です。
チップは払わなくても大丈夫とも聞きましたが、ガッツリ引きこもらせてもらいましたので、気持ちばかりにお支払いしました。
最初から11ドル分だけしか両替しなければ、手数料は約30円だったんですが!笑
僕のように、普段外国旅行をされないの中には、外貨の両替に手数料がかかることを見落としている方もいるのではないでしょうか?(もしかして僕だけ?)
仕組みをしっかり理解しておいて、なるべく損しないように注意しましょう!
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