ハンチョウ大槻がカイジにプレゼントしたビールは何ペリカか?

『賭博黙示録カイジ』の1巻を読み返していたところ、衝撃の事実に気付きました。

有名な、班長大槻がカイジにビールを差し入れるシーンがあるじゃないですか。

カイジが『キンキンに冷えてやがるっ………!』って言う名場面です。

実はあのビール、135ml缶だったんです!

班長(ハンチョウ)大槻がカイジに差し入れしたビール(135ml缶)

ちなみにブランドは、「アサヒスーパードライ」じゃなくて「アソヒハイパードライ」です(笑)

僕はこれまでずっと、普通サイズ(300ml缶)の缶ビールを渡していたのだと思っていました。

こんなにでっかく「135ml」と書いてあるのに…。

135ml缶なんて、一息で飲み干してしまいますよ。

事実、カイジがビールを飲んでいるシーンは2カットのみです。

一口目はシュワシュワシュワと勢いよく飲んでいます。

班長(ハンチョウ)から貰ったビールを飲むカイジ

しかし、2口目を飲む前には缶の音が「チャポ…」になっており、飲むときの擬音も「シュワ…」というもので、残量が少ないことが明らかです。

班長(ハンチョウ)から貰ったビールを飲むカイジ(2口目)

あとは残った滴を手に取ってペロペロと舐めるのみ(笑)

班長(ハンチョウ)から貰ったビールの残りを舐めるカイジ

ちなみにカイジの世界でビールを飲むと言えば、「シュワシュワ」という擬音が有名ですが、僕は焼き鳥を食べるときの「くちゃ…くちゃ…うし…うし…」も大好きです!

焼き鳥を食べる人を羨ましそうに見るカイジ(うし…うし…という擬音)

なんで「うし…うし…」で焼き鳥を食べる音っぽいと感じてしまうのでしょう…。

これまで135ml缶だと気付いていなかったのですが、後から考えると、カイジが豪遊しているシーンを見て、「1つだけ、やけに小さい缶があるな。作画失敗かな?」とか思っていました。

豪遊して酔っ払い、満足気に眠るカイジ

このシーンですね。

上のコマはギリギリ遠近法の問題と思えなくもありませんが、下のコマはわかった上で見ると、明らかに小さく書いていますよね。

福本伸行先生のやることに間違いはなかったのです。

他のシーンで見ても、カイジの手の中のサイズ感が全然違いますね。

ハンチョウのビールを飲むカイジ
自腹のビールを飲むカイジ

いや、色々と納得しました。

135ml缶は何ペリカなのか?

ところで、135ml缶のビールは何ペリカなんでしょうか。

すなわち、班長は何ペリカ分カイジに奢ったことになるのかが気になります。

結論から言うと、缶ビール135mlの値段が何ペリカなのかはわかりません。

物販していることは事実なのですが、価格の記載がないんですよね…。

次のシーンを見ると、ビールが4種類販売されていることがわかります。

帝愛地下物販のビール

また別の場面では、ビールのサイズは大きい方(右側)から、500ml⇒350ml⇒250mlの順に並んでいるということはわかります。

帝愛地下物販のビールの価格(ペリカ)

したがって、左端にある一番小さいサイズが135ml缶と考えてほぼ間違いないでしょう。

あとは、250ml缶の下二桁が00であることだけは確認可能です。

しかし、わかるのはここまでです。

135ml缶どころか、250ml缶の価格設定も判明していません。

それでも無理矢理予想してみましょう。

まず、こういうときって、基本的には大きいサイズを買う方がお得になるように価格設定を行うはずです。

実際、350ml缶(5,000ペリカ)と500mlのロング缶(6,000ペリカ)を比較すると、容量が1.43倍に増量しているのに、価格は1.2倍と良心的です。

そうすると、普通に考えて、以下のいずれかではないかと思います。

135ml250ml350ml500ml
予想A2500400050006000
予想B3000400050006000
予想C3500400050006000

まあ安直に考えると予想Bですかね…。

というわけで、僕は135ml缶のビールの価格を3,000ペリカと予想します。

と、ここで1つ、気になる情報が。

カイジが一晩で41,000ペリカを使う豪遊をした後に、残り6か月でどうやって50万ペリカ(1日外出券の金額)を貯めるかを考えているシーンがあります。

50万ペリカを貯めるための計算をするカイジ

ここで、「給料の端数の1000や…2000は使えなくもないが…ビールは5000ペリカだから…もう届かない…!」という計算をしているんです。

ここがちょっと謎なんですよね。

「2000ペリカでビールが買えない」と言う話であれば、135ml缶の価格は2001ペリカ以上と結論付けられるのですが、そもそもカイジは「ビールは5000ペリカだから」とはっきりと言い切っています。

カイジの目には、350ml缶しか映っていないのでしょうか…?(そう言えば豪遊の際も、ロング缶を買わずに350ml缶を4本飲んでいました。)

もっと言うと、実はカイジは50万ペリカを貯めた場合でも、5000ペリカは残せるのです。

Ⓐ1ヶ月の給料
Ⓑ6か月の給料
(Ⓐ×6)
Ⓒ豪遊で散財した金額
Ⓓ1日外出券
Ⓔ残金
(Ⓑ-Ⓒ-Ⓓ)
ペリカ91,000546,00041,000500,0005,000

ご覧の通り、本当にギリギリ5,000ペリカが余ることになります。

ただこれに関しては、6ヶ月目で5,000ペリカ貯まっても仕方ないという判断でしょうね。(それまでどうやって耐え忍ぶか、という話なので…)

結局135mlの缶ビールの価格はわかりませんでしたが、いずれにしても安いことには違いありません。

そもそも班長大槻は地上で仕入れをしているので、135ml缶を地上の価格で購入しています。

アサヒスーパードライの135ml缶だと、90円~100円といったところです。

つまり、1000ペリカ程度。

班長はこの135ml缶を使って、カイジを45組に落とすことに成功するのだから、非常にコスパが良いですね。

※45組とは、給料を2ヶ月分前借りしたために手数料を取られて、正規の給料の半分である45,000ペリカしか受け取れない者達の総称です。

135ml缶なんて小さ過ぎて「どこに需要があるんだ」と思っていましたが、こんな使い方が出来るとは…。

まあ班長は最終的にカイジの逆襲を受けて、貯め込んだペリカをほぼ全て吐き出すことになるのですが…。

やっぱりカイジは奥が深くて面白いですね!

コメント

  1. ニコシェ より:

    「ハンチョウ」の描写を見る限り、45組に落とすための非売品、って感じらしいです!

    チーズちくわは値段的にも、散財及び焼き鳥を安く見せるための道具に使われてるっぽいので、物販の罠は恐ろしい……

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