「黒棒名門」というお菓子をご存知でしょうか?
恥ずかしながら僕は、つい最近まで知りませんでした。
僕が「黒棒名門」を知ったきっかけは、『定額制夫のこづかい万歳』という漫画です。
この漫画の中で「黒棒名門」が絶賛されていたので、とても気になりました。
「黒棒名門」と『定額制夫のこづかい万歳』
『定額制夫のこづかい万歳』というのは、その名の通り、小遣いを1ヶ月定額で受け取っている夫が、少ない小遣いをどのように使って遣り繰りしているかを描いた、ノンフィクション漫画です。
作者兼漫画の主人公である吉本浩二さんは、毎月21,000円の小遣いの中から、大好きなお菓子を買うことを楽しみに生活しています。
「黒棒名門」が登場するのは、『定額制夫のこづかい万歳』の3巻第17話(成瀬さんの回)です。
ゴクリ…。
黒棒に関する発言をピックアップしてみましょう。
九州のお菓子で黒糖の甘さと食感がいいですよね~!!
『定額制夫のこづかい万歳』の3巻第17話
——–
甘党を突き詰めると必ず「黒棒」までいくんですよ!!
真の甘党は絶対「黒棒」を嗜んでいるんです!!
——–
あのガツンとした甘さは強烈ですからね…
ここまで言われると、甘い物好きとしては興味が湧いてきますよね。
僕はまだ真の甘党ではなかったようです。
「黒棒名門」とは?
でもそもそも「黒棒名門」ってどういうお菓子なのでしょうか。
まずはそこから調べてみました。
「黒棒」とは?
「黒棒」というのは九州(福岡県筑後地方等)の伝統的な焼菓子です。
黒砂糖・小麦粉・卵・膨張剤(重曹など)を練った生地をオーブンで焼いてふっくら焼き上げた後に、表面に黒蜜を塗って仕上げます。
これだけ見ていても、黒糖・黒蜜の甘さが伝わって来ます。
僕はてっきり駄菓子の麩菓子の一種かと思っていたら、そうではないようですね。
ただし、ウィキペディアには「売価が安いので、駄菓子の1種と見なされることも多く、下町のブラウンケーキなどと呼ばれることもある。」という記載もあるので、安価な焼菓子というところですね。
「黒棒名門」とは?
九州の伝統菓子「黒棒」の中でも、クロボー製菓株式会社から販売されているのが「黒棒名門」です。
「黒棒名門」のパッケージに書かれている商品説明をご紹介しておきましょう。
世代を超えて愛され続ける黒棒「名門」
黒砂糖、九州産小麦粉、鶏卵のシンプルな原料を使った黒棒「名門」は、素朴な味わいの福岡県筑後地方の伝統菓子です。
黒棒名門(クロボー製菓株式会社)のパッケージ裏面より
九州産小麦粉で香ばしく焼き上げた生地に熟練した職人が黒砂糖の風味と食感をそこなわないよう黒蜜に一本、一本素早くからめて仕上げております。
つまり、「黒棒」はお菓子の種類名であり、「黒棒名門」は特定の商品名です。
その観点で改めて『定額制夫のこづかい万歳』を見直すと、絶賛されているのが「黒棒名門」のことなのか、はたまた「黒棒」全体を指しているのか、答えは謎のままです…。
「黒棒名門」を実際に食べてみた
「黒棒名門」の正体がわかったところで、スーパーを数軒回ってみたところ、実際に販売されているのを発見し、早速購入しました!
オーケーストアで「黒棒名門」が売っていた
オーケーストアにて、「黒棒名門」が189円(税抜)で販売されていました。
さすがのオーケーストアです。値段も安いです。
「黒棒名門」は1袋に12本入りなので、1本当たり15.75円(税抜)と、焼菓子としては激安ですね。
焼菓子と言えば、僕はマドレーヌとかフィナンシェが大好きですが、それらはどんなに安くても100円はしますから。
中身は個包装されており、このようになっています。
本体の黒色と、パッケージの「名門」という文字から高級感を感じますね。
とても十数円だとは思えない…(笑)
「黒棒名門」を食べた感想
早速、初めての「黒棒名門」を食べてみました。
感想としては、味はそのまんま黒糖の味です。
『定額制夫のこづかい万歳』では「ガツンとした甘さ」と表現されていますが、僕にとってはそこまで甘過ぎるということはなく、「まさに黒糖の甘みだな」という感じです。
食感は確かに良いですね。
中身はしっとりしていますが、表面にコーティングされている黒糖がシャリシャリした食感を演出してくれて、食感フェチの僕にとってもベリーグッドです。
「黒棒名門」の全体的な感想としては、『定額制夫のこづかい万歳』の表現はやや過剰(甘党を突き詰めると必ず「黒棒」までいく)だけど、コスパを考えると十分おいしい、というところです。
ただ個人的には、かりんとうの方が好きかもしれません。
ちなみに『定額制夫のこづかい万歳』によると、「黒棒」には無脂肪牛乳が合うそうです。
僕は牛乳単体が好きではない、かつ、甘い食べ物+甘い飲み物も普通にいけちゃう人なので、アイスカフェオレとかアップルジュースと一緒に食べてます。
「我こそは真の甘党なり」という方はぜひ、「黒棒名門」(黒棒)を食べてみて下さい。
安いので損はしないはずです。
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