楽天モバイルのプラン変更（「スーパーホーダイ」→「Rakuten UN-LIMIT VI」）を本気で検討しています。
そこで楽天モバイルに行って、話を聞いてきました。
僕はプラン変更に合わせて、iPhone本体の購入も行おうとしているのですが、その際に店員さんに勧められたのが、「iPhoneアップグレードプログラム」での購入です。
こちらは一見するとメリットしかないようなお話だったのですが、うまい話には必ず裏がある、ということで、何かデメリットはないのでしょうか？
購入前に自分でも調べてみました。
楽天モバイル「iPhoneアップグレードプログラム」とは？
楽天モバイルの「iPhoneアップグレードプログラム」とは、iPhone本体を楽天カードでの48回分割払いで購入し、24回目（24か月目）の支払い完了後にiPhone本体を返却することで、残りの本体代の支払いが不要になる、というプランです。（別途事務手数料3,300円が発生）
この際、分割手数料は発生せず、48回分全てを支払ったとしても、総額は一括払いと同じです。
例えば、24回分支払った直後にiPhoneを返却すれば残りの24回分の費用はかからないので、実質約半額でiPhoneが購入出来ることになります。
注意点
「iPhoneアップグレードプログラム」を申込む際には、下記のポイントに注意が必要です。
・楽天カード払いでしか申込めない
・事務手数料3,300円がかかる
iPhoneの返却はいつでも可能か？
「iPhoneアップグレードプログラム」では25ヶ月目に必ずiPhoneを返却しなければならないのでしょうか？
答えはNOです。
「iPhoneアップグレードプログラム」では25ヶ月目以降であれば、任意のタイミングでiPhoneを返却出来ます。
ただしもちろん、返却のタイミングが遅ければ遅い程、分割払いの費用は増えていきます。
仮に36ヶ月後にiPhoneを返却する場合は、支払い不要になるのは残り12ヶ月分のみとなり、本体代総額という観点では、お得度が下がります。
iPhone返却時には必ず機種変更（新しい製品の購入）が必要か？
もう1点気になるのが、iPhoneを返却する際には必ず新しい製品を購入しないといけないのか、という点です。
それに関しては楽天モバイルのサイトの注意書きに記載がありました。
※25カ月目以降、新しい製品へ機種変更しない場合でも、お使いいただいた製品をご返却いただくことで解約となり、残りのお支払いは不要となります。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/iphone/upgrade-program/
「iPhoneアップグレードプログラム」でiPhoneを返却する際、新しい製品の購入（機種変更）は必須ではありません。
てっきり楽天モバイルで常にiPhoneを購入させ続けるためのプランだと思っていたのですが、そのようなことはないようですね。
とはいえ、手持ちのiPhoneがなくなるので、何らかのスマートフォンを購入する必要がありますが、iPhoneである必要も、楽天モバイルで購入する必要もないようです。
「iPhoneアップグレードプログラム」という名前で誤解されそうですが、良心的な内容です。
楽天モバイル「iPhoneアップグレードプログラム」のメリット
では、「iPhoneアップグレードプログラム」のメリットを見て行きましょう。
メリット(1)：本体代が最大半額になる
「iPhoneアップグレードプログラム」 の一番のメリットは、やはりコストです。
上述の通り、iPhone本体を25ヶ月目で返却すれば、残り24回の支払いは不要です。
iPhoneの機種別にまとめると、このようになります。(ストレージサイズは一番小さいものを選択)
| 機種 | 総額 | 月々の 支払い額 | 25ヶ月目で返却した際の 支払い総額 |
|---|---|---|---|
| iPhone 13 Pro Max（128GB） | 134,800円 | 2,808円 | 67,392円 |
| iPhone 13 Pro （128GB） | 122,800円 | 2,558円 | 61,392円 |
| iPhone 13(128GB) | 98,800円 | 2,058円 | 49,392円 |
| iPhone 13 mini（128GB） | 86,780円 | 1,807円 | 43,368円 |
| iPhone 12 Pro Max（128GB） | 122,800円 | 2,558円 | 61,392円 |
| iPhone 12 Pro （128GB） | 112,800円 | 2,350円 | 56,400円 |
| iPhone 12（64GB） | 79,800円 | 1,662円 | 39,888円 |
| iPhone 12 mini（64GB） | 69,800円 | 1,454円 | 34,896円 |
| iPhone SE（第2世代）（64GB） | 44,800円 | 933円 | 22,392円 |
ご覧のように、ほぼ半額になっています。
※分割費用の関係上、完全に半額ではなく、むしろ少し安くなっています
※別途、事務手数料3,300円が発生します
メリット(2)： 初期費用が抑えられる
上の表の月々の支払い額を見ると、毎月の支払いは数千円程度です。
iPhoneSEに至っては933円となっており、1,000円もかかりません。
分割払い、しかも48回払いなので、毎月の支払い額はかなり安いですね。
頭金不要で、分割払いの手数料も発生しないので、手持ちのお金がない人でも、初期費用を抑えて気軽に新しいiPhoneを購入出来るという点は、「iPhoneアップグレードプログラム」のメリットの1つと言えるでしょう。
メリット(3)： 楽天ポイントが5,000ポイント還元される
2022年現在、iPhoneアップグレードプログラムに申し込むと、5,000円分の楽天ポイントが還元されます。
つまり、仮にiPhoneを返却しない場合でも、楽天ポイントを考えると、一括払いより「iPhoneアップグレードプログラム」の方が実質5,000円安くなるのです。
楽天モバイル「iPhoneアップグレードプログラム」のデメリット
このように一見いいこと尽くめに見える「iPhoneアップグレードプログラム」ですが、デメリットは存在しないのでしょうか？
考えて見たところ、以下の3点はデメリットに挙げられると思います。
デメリット(1)：iPhoneを返却すると手元に残らない
当たり前ですが、25回目以降の支払いを不要にするためにiPhoneを返却する場合、自分の手元にiPhoneは残りません。
iPhoneを必ず下取りに出すような方は問題ないかもしれませんが、僕のように古いスマホも手元に置いておくタイプの人間にとっては、iPhoneがなくなるのはデメリットになります。
そうは言っても、48回支払った場合と総額が変わらないので、手元に残したければiPhoneを返却するという選択肢は残るので大きな問題ではありません。
ただ、「iPhoneアップグレードプログラム」のコストメリットを最大に享受しようとする場合、iPhone本体の返却が必要になる、という点は頭に入れておきましょう。（そもそもがそういうプランですからね。）
楽天側が「iPhoneアップグレードプログラム」を推す理由は、iPhoneを回収する確率があがること、が大きいと僕は考えます。
デメリット(2)：故障費用22,000円が発生する場合がある
次に注意しないといけないのが、iPhone返却時にiPhoneが故障していると、故障費用22,000円の支払いが必要になるという点です。
故障費用22,000円に事務手数料3,300円を加えると、25,300円です。
iPhoneの機種と返却するタイミングによっては、逆に高くつくこともあるかもしれません。
例えば、iPhoneSE(64GB)の場合、最速の25ヶ月目に返却しても支払い不要になるのは22,408円なので、故障費用+事務手数料25,300円を支払うとマイナスになってしまいます。
画面割れなんかは比較的起こりやすいので、「iPhoneアップグレードプログラム」を利用している人はより一層の注意が必要です。
デメリット(3)：支払いが最大48ヶ月（4年間）続く
最後のデメリットは、iPhone本体代の支払いが最大48ヶ月（4年間）続くということです。
最短でも2年間はお金を払い続けることになります。
まあこれは「iPhoneアップグレードプログラム」の問題というよりは、分割払い全体に言えることではあるのですが。
個人的には、手数料がかからないとしても、分割でダラダラと払い続けるのは気持ち悪いです。
しかも4年って、果てしなく長いですよね。
一括でスパッと支払ってしまった方が、スッキリした気持ちで日々が過ごせますね。
一方で投資的な観点から考えると、手数料が発生しないのであれば、支払いをなるべく遅らせて、その分手元に残るお金を投資で増やした方がお得、という考え方もあるのですが。
このあたりの考え方は人それぞれかもしれません。
まとめ
楽天モバイル「iPhoneアップグレードプログラム」は、iPhone本体を48回分割払いで購入すると、iPhoneを返却することで25回目以降の支払いが不要になるというプランです。
以下のようなメリットデメリットがあります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ・本体代が最大半額になる ・初期費用が抑えられる ・楽天ポイントが5,000ポイント還元される | ・iPhoneを返却すると手元に残らない ・故障費用22,000円が発生する場合がある ・支払いが最大48ヶ月（4年間）続く |
ただ、「iPhoneアップグレードプログラム」はうまく活用すれば圧倒的にお得なプランということは間違いないと思います。
僕も一括払いにするか「iPhoneアップグレードプログラム」にするか、もう少し悩んでみます。
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