遅くなりましたが、2021年の冬の賞与も無事に受け取っています。
ただし毎年賞与(ボーナス)の時期にお伝えしている通り、うちの会社の賞与はものすごく少ないです。
去年は額面で24万円でした…。
会社の業績自体は好調だったので、少しは増額されると期待していたのですが、実際に支給された金額はいくらだったか、ご報告します。
ひろしの2021年冬季賞与(ボーナス)
2021年冬の賞与(ボーナス)として、僕が受け取ったのは額面で28万円でした。
去年(2020年)より4万円増えています。
約15%増えたと考えれば、元々の金額が少ないことさえ考えなければ、良い方ですね。
では、肝心の手取り額がいくらかというと、20万円でした。
ん!?
去年のボーナスの手取り額が18万円でした。
ということは、額面で4万円増えているのに、手取り額は2万円しか増えていないことになります。
そんなバカなことがあるのでしょうか…。
いくら何でも税金取られすぎでしょう。
冬期賞与における税金の内訳
詳しく検証するために、過去3年分の給与明細を引っ張り出して比較してみます。(数字は適度に丸めているので、若干計算がずれますが、気にしないで下さい)
年度 | 賞与(額面) | 健康保険 | 厚生年金保険 | 雇用保険 | 所得税 | 賞与(手取り) |
---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 200,000 | 8,500 | 18,000 | 600 | 14,000 | 158,000 |
2020 | 242,000 | 10,200 | 22,100 | 730 | 30,000 | 180,000 |
2021 | 282,000 | 12,000 | 25,800 | 850 | 45,000 | 200,000 |
ざっとこんな感じです。
こうしてまとめて見ると、所得税が一番大きいですね。
所得税は去年と比較して15,000円高くなっています。
一昨年2019年と比較すると3倍以上…。
こんなことってあるのでしょうか。
賞与は15%しか増えていないのに、税金は50%も増えるなんて…。
賞与にかかる所得税の計算方法
納得いかなかったので調べてみました。
するとわかったのは、賞与に対する所得税の計算方法は、給与に対する所得税の計算と異なるということです。
国税庁のWebサイト「No.2523 賞与に対する源泉徴収」に計算方法が記載されていました。
2 通常の場合は次のように計算します。
(1) 前月の給与から社会保険料等を差し引きます。
(2) 上記(1)の金額と扶養親族等の数を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」に当てはめて税率(賞与の金額に乗ずべき率)を求めます。
(3) (賞与から社会保険料等を差し引いた金額)×上記(2)の税率
この金額が、賞与から源泉徴収する税額になります。
※(2)の中に出てくる「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」のリンクはこちら
ちょっと謎が解けて来ました。
賞与にかかる所得税は、前月の給与がベースになっているのですね。
それでは、実際に前月(2021年11月)の給与をもとに、金額の計算が合っているか確認します。
僕の2021年11月の給与は額面で約62万円、社会保険料約7万4千円を引くと、54万6千円になります。
この金額をもとに「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」から所得税の割合を探します。
52万円~60万1千円の間なので、所得税率は18.378%となります。

そして“賞与から社会保険料等を差し引いた金額”である、243,350円に税率18.378%をかけると、計算結果は44,723円!
実際に引かれている所得税45,000円とほぼ一致しています。(端数を丸めて賞与の額をお伝えしているため、若干ずれているものと思われます。)
計算をまとめるとこうです。
(1) 前月の給与から社会保険料等を差し引きます。
⇒54万6,000円
(2) 上記(1)の金額と扶養親族等の数を「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」に当てはめて税率(賞与の金額に乗ずべき率)を求めます。
⇒18.378%
(3) (賞与から社会保険料等を差し引いた金額)×上記(2)の税率
⇒24万3350円×18.378% = 44,723円
なるほど…。
去年より給料が増えているので、所得税率も上がってしまっていたようです。
しかしこの計算方法だと、うちの会社のように、月々の給料に対して賞与の割合が低い人にとってはかなり損な気がしますが…。
年末調整でうまく還元してくれるのでしょうか…。
社会保険料の計算方法
また少しずつとは言え、健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料という、社会保険料が軒並み増加しています。
これらも給与が増えて、標準報酬月額が増えているのが原因ですね。
やるせないです。
まとめ
僕の2021年冬季賞与(ボーナス)は、額面で28万円、手取りで20万円でした。
昨年と比べて額面で4万円増えたにも関わらず、手取り金額は2万円しか増えませんでした。
その理由は、月々の給与が増えたことにより、所得税や社会保険料が増えたためです。
賞与に対する所得税の計算には、前月の給与が使われます。
僕は高額納税者ではありませんが、給料が増えてもほとんど税金で持っていかれるというのは悲しいですね…。
そんな中で、国会議員達は税金を無駄に使って、今年話題の「文書通信交通滞在費(文通費)」問題も改正しようとしない…。
本当に日本の政治家、国会議員には腹が立ちますね!
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