ふるさと納税のワンストップ特例申請の手続きの一部を、オンラインで行える自治体があることをご存知でしょうか?
僕は2017年からふるさと納税を続けていますが、2020年分の手続きで初めて知りました。
便利で経済的なオンライン申請について、ご紹介します。
オンライン申請が出来る自治体
注意すべき点として、全ての自治体でオンライン申請が出来るわけではありません。
ふるさと納税をすると自治体から「受領証明書」「 ワンストップ特例申請書」が送られてきますが、その中にオンライン申請の案内がなければ、通常通りの申請を行う必要があります。
私は2020年は3自治体に寄附しましたが、オンライン申請の案内があったのは北海道紋別市のみでした。
北海道紋別市には、このような書面が入っていたのです。
オンライン申請で、寄附金税額控除に係る申告特例申請書の「添付書類が不要」に!!
オンライン申請の対象となる手続き
オンライン申請が行えるのは、「添付書類」の送付のみです。
別途、「寄付金税額控除に係る申告特例申請書」(ワンストップ特例申請書)は郵送する必要があるので、注意しましょう。
ワンストップ特例申請の添付書類についてはこちらもご覧下さい。
つまり、マイナンバーカード裏表だったり、マイナンバー通知カード+身分証といった、「個人番号確認書類」「本人確認書類」の添付が不要になるということです。
ワンストップ特例申請の手続きをやったことがある人はわかると思いますが、これ、かなり大きいです。
通常の手続きだと下記の手間が発生します。
(1)個人番号確認書類・本人確認書類をコピー
(2)コピーした用紙から、印刷部分を切り取り
(3)ワンストップ特例申請書に、(2)をのり付けする
これがものすごく面倒なんですよね。
しかも、僕は家にコピー機がないので、(1)をコンビニで行うため、コピー代もかかりますし。
それがオンラインで無料で行えるようになるのはとても助かります!
オンライン申請の流れ・方法
それでは、オンライン申請の流れを順に説明しましょう。
①ワンストップ特例申請書に記載されているQRコードにアクセスします。
②「motiOne」というサイト(furusato-onestop.jp) が開くので、内容を確認し「次へ」をタップします。自治体の名前も表記されています。
③寄付した自治体名と整理番号に間違いがないことを確認し、「次へ」をタップします。
※整理番号はワンストップ特例申請書に記載されています。
④「当団体に対する寄附に関する事項」(寄付した日付や金額等)に間違いがないことを確認します。
⑤「申告の特例の適用に関する事項」の2箇所を確認し、チェックを入れて「次へ」をタップします。
⑥記載されている「氏名(ふりがな)」「性別」「生年月日」「郵便番号」「住所」「電話番号」に間違いがないことを確認します。
⑦ メールアドレスを入力し、「次へ」をタップします。
※不備があった際にメールが届くので、可能な限り入力するようにしましょう。
⑧添付する「個人番号確認書類」「本人確認書類」の形式を選択します。
僕の場合は今回、『「通知カード」を持っている方』になります。
⑨添付書類の詳細が開くので、確認してボタンをタップします。
⑩「個人番号確認書類」「本人確認書類」それぞれ「アップロード」ボタンがありますので、アップしたい画像の「アップロード」ボタンをタップします。
⑪ 画像サンプルを確認後、「ファイルを選択」をタップして画像をアップロードします。
※その場で写真を撮ってアップすることも出来ますし、画像フォルダから指定することも可能です。
※マイナンバー通知カードの画像サンプルを見ると、切り離して使う通知カード本体だけでなく、「個人番号カード交付申請書 兼電子証明書発行申請書」も画像に含まれています。こちらも必要なのでしょうか?
僕は「個人番号カード交付申請書 兼電子証明書発行申請書」は必要ないと判断しました。
なぜなら、(他の自治体に対して)紙で申請する場合には不要だからです。それに個人番号を確認するだけなら、マイナンバー通知カード本体だけで十分ですし。
(そもそも僕は「個人番号カード交付申請書 兼電子証明書発行申請書」を捨てちゃってます…)
⑫マイナンバー通知カードの画像をアップロードした際は、個人番号の入力も求められます。また、住所変更がある場合は、通知カード裏面の画像もアップロードします。
⑬本人確認書類も同様にアップロードします。
⑭画像をアップロードすると「済」マークが付きますので、それを確認した上で「申請する」ボタンをタップします。
⑮最後に、オンライン申請した場合の「ワンストップ特例申請書」の記載方法の案内を確認し、問題なければ画面を閉じます。
こちらでオンライン申請は完了です。
画面の指示に沿って画像をアップロードするだけなので、簡単ですぐに終わります。
オンライン申請は何度でも修正出来る
なおオンライン申請の場合、内容の修正や画像の再アップロードが何度でも行えます。
一度申請した後にQRコードで再度motiOneを開くと、このような画面になります。
もしワンストップ特例申請書をポストに投函した後に間違いに気付いた場合でも、添付書類の方はこちらから修正可能ということです。
まとめ
ふるさと納税のワンストップ特例制度において、一部の自治体ではオンライン申請を導入しています。
「motiOne」というオンライン申請サイトでは、添付書類(「個人番号確認書類」「本人確認書類」)をオンラインで送付することが可能です。
書類をコピー機でコピーして切り取り・のりで貼り付け、という従来の方法と比べると、圧倒的に便利で手続きが楽になります。
また、細かい話ですが、コピー料金の数十円の節約にもなります。
ただし、ワンストップ特例申請の手続きはこれだけでは完結せず、「寄付金税額控除に係る申告特例申請書」(ワンストップ特例申請書)は別途送付する必要がありますので、注意しましょう。
ここまで来ているのであれば、ワンストップ特例申請も含めて、全部オンラインでやらせてほしいものですけどね。
このあたりが、IT化が遅れている日本の限界なのでしょうか…。
いつの日か、オンラインでワンストップ特例申請が完結できるようになると良いですね。
とはいえ、添付書類だけでもオンラインで送付出来るのはすごく便利でした。
願わくば、全自治体で導入していただきたいものです!
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